2021/04/04

バンコクのとあるシーク教の寺院では、毎日食事が振舞われます。もちろん菜食です。これは、宗教を超えてみんな一緒に食べようというもので、厳格なカースト制度の上に成り立つヒンドゥー教をチクリと刺激する意味合いがあります。
わたしも数度、お世話になりましたが、どうやらここに365日お世話になっている猛者達までいるようですw
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先に食事から
これはちょっと盛り過ぎですが、こんなかんじのカレーが三種類程度に、何らかのサイドディッシュ(この日はピクルス)とご飯+ロティ、更にチャイまで全てフリーです。
また別の日に
この日は、ビリヤニのようなスパイスライスと豆カレーにじゃがいものサブジとザーサイを炒めたようなものがメニューでした。
この日も盛りすぎですね。。
メニューといってもこちらで何かを注文するのではなくて、寺院の二階の大ホールに食事が用意されており、お好みで盛り付けて行きます。そして、それを赤いカーペットの上でみんなで一列になり頂くのですが、そこは仏教もヒンドゥー教もキリスト教も関係ありません。食事とチャイのおかわりも自由です。この寛大なシクの精神がなければ、餓死してしまう人々もたくさんいるのもバンコクならではですがww
お寺の特徴
シクの人々は男性は頭にターバンを巻き、女性は着飾り、男は長身のイケメンが多く女の人もメチャクチャきれいな人が多いです。
ナーナクという覚者が天啓を受けて広めた宗教で、聖典をグルとしているようです。以前はグルとなる人物がいましたが、ナーナクから三代目から聖典そのものをグルとしているようです。外も内も真っ白な大寺院で2階がお食事ホール、3階は導師が聖典の説法をしており、引っ切り無しにターバンの男たちとヒラヒラドレスの女たちが祝福を受けにやってきます。せっかくここまで来たらば、お食事だけでは勿体無いので、説法を聞きながら絨毯の上で瞑想などするのはとてもおすすめで、外の雑踏からは別世界の美麗な空間です。
お寺の作法
訪れる者に寛大な寺院ですが、最低限のマナーがあります。それはシクでターバンやサリーで頭を覆っている人々以外は、黄色い布を頭に巻くことが義務付けられています。といっても、あらかじめ何かを用意していなくても、入り口の階段手前でちゃんと貸してくれます。
この白人のおねえさんのように、黄色の布を受け取って頭に巻いてください。お食事ホールでは、だいたい半分ぐらいがシクでターバンを巻いており、もう半分ぐらいがビジターです。
やはり食事を頂けることほど有り難みのあることもないですから、大半の訪問者たちはみな大袈裟なほどお祈りを捧げてから食べています。食べきれなくなって残す人も滅多にいません。
お寺の入り口はこんなかんじです。白と黄金を基調としたいかにも聖地といったオーラが溢れています。
さてこの寺院は、かなりエキサイティングなエリアにあり、だいたいファランポーン駅から歩いて行くことになると思うのですが、中華街とリトルインディアの2つのマーケットを練り歩くことになります。お寺はリトルインディアのパフラットというエリアにあります。
こういったかんじの青空市場がえんえんみっしりと続き、バンコクきっての熱気を誇っております。
おそらく、一般の観光客はウィークエンド・マーケットやマーブンクロンセンターで、お買い物なりすると思うのですが、中華街やパフラットは断然値段が安いですし、売っているものも多岐にわたり一日ぶらぶらしていても飽きないほどです。
初めて行く方へ
ファランポーン駅~中華街~パフラットはタイ以外の国をルーツに持つ現地人達が密集している、とにかく熱いエリアですが、細かい道が多すぎて簡単に迷ってしまいます。今は、スマホ片手にグーグルマップがナビゲートしてくれる時代ですから、深刻なことにはならないでしょうが、初めてかつネットに繋がっていないはちょっと無謀ですので注意しましょう。
ロケーション
ファランポーン駅から歩いて行けば、たくさんの路面店や現地の生活感が眺められるのでおすすめです。歩いて15分ほどでしょう。
シーク教寺院(GURDWARA SRI GURU SINGH SABHA)
【住所】571 Chakphet Rd, Wang Burapha Phirom, Phra Nakhon, Bangkok
【時間】08:00~10:30(朝ごはんタイム)※最近は13:00頃まで食べられるらしいです。
バックパッカーで有名なカオサンロードからも徒歩30分ぐらいで行けます。
王宮から徒歩15分程度。タクシーで50THBぐらいでしょうか。