2021/04/04
以前、陰嚢湿疹の薬を使わないで治す方法をまとめてみました。
今回は、より積極的に症状を緩和させるために有効な漢方薬をみていきます。
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もくじ
アトピー、陰嚢湿疹
西洋医学的には皮膚の疾患はあくまで皮膚の問題として、アレルギーを抑える軟膏、もしくはステロイド軟膏が処方されます。
これは一時的には、よく効くのですが、皮膚に炎症がおこる原因が不変な為、その場しのぎでしかありません。
皮膚に使われるステロイド軟膏はそう強いものは無いようです。
が、副作用も考えて長期使用は避けたいところ。
そこで、東洋医学の出番になります。
漢方薬はアトピーと陰嚢湿疹にとても相性が良いようで、定評があります。
漢方薬の効き目
漢方はその大部分が植物由来なのも嬉しいです。
漢方で有名なツムラの原材料サイトには、
- 植物性が110品目
- 動物性が5品目
- 鉱物性が4品目
とあります。
漢方薬は慢性疾患に著効
漢方は穏やかに効くので、副作用の心配はあまりありませんが、
長いスパンで治療に取り組む必要があります。
陰嚢湿疹やアトピーといった皮膚の慢性疾患はその原因を身体内部に視ており、西洋医学とは根本的にアプローチが異なります。
多いパターンとしては熱と湿りが体内から抜けず、それが陰部の局所から発散され、その時におこす炎症であるという説です。
確かに、男性器は熱に弱く、体外にぶら下がっている構造です。
レディボーイの人などが、手術で局部を落としてしまうと男性の身体は結果、冬でも暑い、夏でも寒いというようなことが起こり、温度調節の機能を失うそうです。
陰嚢湿疹に効果が見込まれる漢方
人によって症状にバラツキがあり、これといった決めてがないのですが、治癒報告、軽減報告の多いもの上げてゆきます。最低二週間〜一月単位で経過を見守り、長い目で効果を見極めます。
八味地黄丸
腎虚の処方。腎虚とは、副腎皮質障害の意味も含まれ、ステロイド剤の副作用、婦人陰門掻痒症に奏す、老人性掻痒症、夜間尿、等に効く。
中年期以降の者に用いる事が多いが、若い人にも良く年齢はこだわらない。
排尿障害系の陰嚢湿疹に効果が期待される。
竜胆瀉肝湯
ズバリ泌尿器、陰嚢、陰嚢性湿疹、陰部掻痒症に用いる。
生殖器官に湿熱があり、下焦(横隔膜から下)の諸々の炎症疾患に効く。
体の解毒を促し、治癒を促進する。
黄連解毒湯
体が温まると痒くなる疾患に。風呂上がりの蕁麻疹などにも良く効き、夜寝る前に黄連解毒湯を服用すると就寝中の陰嚢湿疹の痒みが治まる。
陰部が痒くて痒くて仕方ない、痒みが強く安眠も出来ない時はこれ。
黄連が血熱を良く冷まし、炎症が出にくい。
民間療法
漢方を離れて民間療法から一つ。
どこでも採りやすく非常に効果の高いものがスギナです。
スギナは主に腎臓や膀胱系の病気に用いられ著効をしめしたことから、研究が進み、糖尿病、腎臓炎、結石、肝臓病、胆のう炎、リウマチ、神経痛、カリエスなどにも改善効果があると、自然療法の世界では別格の扱いを受けています。
また中医学では、問荊(モンケイ)と呼び、咳止めや解熱、利尿の薬として用いてきました。 この咳ですが、喘息なども陰嚢湿疹とは違う形のアレルギー症状。 片方に効くのであれば、もう片方もと思っておりましたが、
以下のような意見を見付けました。
25年ほど前に私の娘が幼稚園でアトピーのために、 他の子に伝染するといけないので、 プールに入れないでくれと幼稚園側から言われたときに、 薬草ハンターが趣味の友人がアトピーにはとスギナの利用教えてくれました。 娘のアトピーは一か月ほどで簡単に消えてなくなりました。
知り合いの男性が長年のアトピーで両手が亀の皮のようになっていたので、 娘の話をしてスギナを薦めました。 彼はすぐにスギナを試してくれたのですが、 一週間ほどのスギナ服用で症状が悪化しもっとかゆくなって、 亀の皮のように厚くひび割れた両手の方々から膿が出るようになったのですが、 彼は今までにはない違う、 何か変化があったと服用をつづけていました。 私は心配で一ヵ月後に会い、 様子をみましたが、 彼の両手は色は悪いが見れる手、 人間の皮膚になっていました。
いかがでしょうか、非常に可能性があるかと思います。
スギナはまた肌、毛髪、関節、血管の形成、修復に必要なケイ素が多く含まれているので陰嚢湿疹にはドンピシャリでしょう。
スギナは茶として摂るのが一般的ですが、わざわざ買わなくても、あらゆる場所に生えているものです。
その土地に農薬がかかってないことだけ確認して、自己採取するのをオススメします。 独特の形状で見間違えることもなく、非常に乾燥が早い。
春に一年分をまとめて採取するのもいいかもしれません。
わたしは、粉末にして小さくして、ふりかけにしています。
優しい苦味に風味がある薬草です。
民間療法2
咳喘息という非常にツラい疾患があります。 痰も出ずただずっと空咳が出続ける。
わたしはこれに3年悩まされ、何がなんだか分からないうちに、菜食に徹することにより治っていったのですが、最近咳喘息の原因を捉えた記事を見付けました。
咳喘息の場合、咳が連続的に起るのは、体の中に熱がこもっており、
その熱を捨てるために、咳が余分な熱が体からなくなるまで続く。
この場合、衣類を一切脱いで、暖房を一切やめて、布団をかぶって寝るといい。
一晩ですっかり治る。
※デイリー牧師ノート様より。
これはちょっと思っても見なかった原因と治し方で目から鱗が出そうでした。
咳喘息には試せませんが、陰嚢湿疹も中医学では同様に、湿熱を捨てる為に起こるとされています。
なるほど、就寝中の陰部は熱を持ち、汗をかきます。 すると、すでにただれている局所は痒くてたまらない。 朝、後悔するのも承知で掻きむしるしかない、、というツラい夜を何度も経験しました。
素っ裸は難しくても、薄着で眠るのは効果がありそうです。
湿熱を取る
前回、症状を緩和させるために温冷浴を推奨しました。 これはこれで大変な効果があります。 本当にステロイドを塗ったかのような安定感が出ますが、
湿熱を取るという観点からは、また違った作戦も練れそうです。
それは、熱い風呂に入ること。 温冷浴は水から始め、水で終わる療法ですが、最後に真水で引き締める為、体内の熱を逃がしません。
ですので、逆説的ですが、熱い風呂にしっかり入って、しっかり汗をかくことは、身体を冷やす効果が高く、水のシャワーまたは水風呂は身体を温める効果が高いという特徴も理解して、季節に合わせたり、出ている症状によって風呂の入り方を変えるのは効果が望めるでしょう。
玄米クリーム
慢性的に胃腸にキズがありながら、お茶やコーヒーや酒類で刺激が加わると、アトピーや陰嚢湿疹の直接的な原因になりえます。
普段から、過食気味の人、胃腸の弱い人は玄米クリームを日に一度でも食べると、てきめんに良くなるかもしれません。
玄米クリームは以前にも取り上げております。
この玄米クリームでアトピーが治癒、軽減した報告は多く、胃潰瘍、十二指腸潰瘍をも癒やす素晴らしい玄米の食べ方です。
https://ahimsa-jp.com/ulcer/#i-6
四股を踏む
前回は、合掌合蹠運動にて、尿道回りを鍛えることで、関連痛による陰嚢湿疹を改善する方法を書きましたが、四股もまた同様の効果が得られます。
前立腺の健康に貢献し、腰が据わる。 早漏防止にも高い効果があるそうで、AV男優らも日課にしている人が多いそうです。
ヒンドゥースクワットも同様の効果がありますが、膝を痛め安い為、強健で柔軟な身体を目指すならば四股、合掌合蹠運動が良いでしょう。 合掌合蹠運動はバランスの取れた手脚も手に入りますが、四股ならば時と場所を選ばず行えますし、心肺も強化されます。
以上、漢方の良さ、民間療法の良さを陰嚢湿疹を治すという、たった一つの悲願の為に調べてみましたが、アレルギー症状ですのでアトピー、咳喘息などとの関連性も探りつつ、まとめてみました。
前回記事も私の体験を元に本当に効くものを集めたものです。 今回の記事とともに参考にしてもらったり、工夫してくれれば嬉しいです。
各人、症状も定まらず微妙な問題ですが、必ず良い組み合わせが見付かると信じています。
前回記事、いのしし退治! 陰嚢湿疹を根治へ