2021/04/04
数ヶ月間皮膚がボロボロの猫と共同生活をしたうちの猫は右耳をしきりに気にして、掻いてはぶるぶる首を振り落ち着きがありません。
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耳ヒゼンダニ
調べてみると耳ヒゼンダニというのを貰っていたようです。
犬猫の「皮膚のかゆみ」で特に多いのがダニ疾患。
特に全記事で闘った「疥癬」というヒゼンダニ科のダニは、
犬でも猫でも感染し、ひじょうに強い痒みが特徴です。
また、脱毛、皮膚の角質増殖などもみられ、
「かゆみ」を起こす部位は主に頭部、顔面が殆どになります。
そして今回の主役は、同じダニの仲間でも耳の中に寄生する「耳ヒゼンダニ症」。
症状はやはり「かゆみ」ですが、とにかく耳の中を痒がり、真っ黒い耳垢がどんどん出てくる。
疥癬も耳ヒゼンダニも人にもうつることがあるため、飼い主も一時的に皮膚に強い痒みを覚えることがあります。
一時的にというのは疥癬の種類が人と動物では異なり、移るものの長居はしないという特徴があります。
しかし、疥癬や耳ヒゼンダニを突き止め、適切な処置を飼い猫にしたとしても、飼い主にダニが移動し猫の薬が弱まる頃にまた猫に寄生していて終わりが
ありませんから、ダニ被害を受けた猫と共同生活する人も何かしら対策をした方がキレイに駆除できるでしょう。
耳ヒゼンダニはこう見破る
そんなに難しいこともなく見れば大体分かるものです。
このように真っ黒な耳垢がネットリ大量に現れたら、ダニが繁殖していること間違いなし。 ダニは猫の耳の中の皮膚をかじりそれを栄養源にしたりそこに住み着いたりしています。
すると、猫は猛烈に痒がるワケですね。
上の動画を拡大すると、
このように家庭でダニの姿まで確認することも出来るようです。 この動画をアップしている方は、動物病院での検査は陰性であったといいます。
飼い主の執念で原因を突き止めたワケですが、似た体験が私にも幾度もあり、獣医の専門の知識と装備で病状を突き止めるのは第一義ではあるものの、なかなかタイミングよくそれが現れないことも多いのです。
いつも一緒にいる飼い主の敏感な感覚こそが最も大切なところだと思っています。
いざ駆除
今回は上記の動画二つとうちの子を照らし合わせ、症状を詳しく調べてみると耳ヒゼンダニで間違いないだろうと確信が持てたので、駆除に入ります。
vs耳ヒゼンダニの作戦は、
- まず耳垢を取れるだけ取っておく
- 外から消毒する
- レボリューション
上記動画にあるように、綿棒等によって出来うる限り汚れを取り除く。
その際、耳内部を不必要に傷つけてしまわないように細心の注意を払い、キレイになったところで外側から殺菌消毒をしておきます。 今回は前回卓効をみせたシャンプーと主成分が同じイソジン(傷用)をやや薄めて使用。
そして、前記事にて疥癬を駆除した際に使ったレボリューションを今回も使用するワケですが、こういう事態を見越してレボリューションは備蓄しておきたいなと思い調べてみると、、、。
ストロングホールドに行き着く
ストロングホールドという勇ましい名の製品に辿り着きました。
これはレボリューションと全く同じ製品になりますが、流通先が日本の場合はレボリューションの名が付き、ヨーロッパだとストロングホールドとなるようです。 差はそれだけ、ただ値段に開きがあるんですね。
製品名 | 一箱当たりの本数 | 一箱の値段 | ピペット単価 |
ストロングホールド | 6ピペット | ¥4,357- | ¥726- |
レボリューション | 3ピペット | ¥3,099- | ¥1,033- |
※40%ぐらい差がありましょうか、特にレボリューションに拘る理由はなくなった。
ストロングホールドはこちらのお店で買いました。 注文しインボイスを見ると、香港より発送となっておりますが、
時既に、デモ隊の抗議運動がちょうどマックスに達していたので、これは時間かかるなと懸念しましたが1周間ほどでポストに投函されておりました。 デモの影響か知りませんが台湾経由です。
こうして、性質の悪いダニをやっつける役者が揃い、ストロングホールドを皮下に染み込ませてしまえば、後は飼い主が患部をなるべく清潔に保つだけ。
この過程でびっくりするほどのサイズ(パチンコ玉の半分ぐらい)の黒い乾いた耳垢が数度、自然排出されましたがその都度耳の様子が良くなっているようで順調に回復に至りました。
その他使った薬
使ってみた薬は他にもあります。
犬チンキ | 犬猫の疥癬やダニを駆除する液状薬。 傷口に染みるようで猫が痛がったので乾いている時や患部の廻りのみ使用。 |
新ホルム散 | Twitterで教えてもらった人用の傷薬だが、縫えないような生々しい傷を乾かす効果が高い。 猫にも効果があったが私自身が気に入って、ちょっとした傷に重宝する。 非常に安価。 |
前記事の猫と、今記事の愛猫と二匹の皮膚疾患を看たわけですが、獣医にかかっていても原因が完全には分からなくて非常に難儀しました。
そこで、工夫が必要になりTwitterで多くの人たちから知恵をいただきつつ、励まされ、動物用に限らず効能のあるモノや近い前例などを教えて頂きました。
ありがとうございました! 非常に感謝感激しております m(_ _)m
治療中の飼い主自身のメンテナンス
前回、私自身の疥癬との苦い想い出を書きました。
疥癬にやられている猫といる間は、こちらもそれを回避する策を練っておかねばなりません。
そこでこちらを用意。
※硫黄分の温泉の素です。
これを湯に溶かすとかつてのムトウハップ同様キレイな乳白色のお湯になります。
硫黄分は疥癬や白癬菌の天敵、毎日のこのお風呂に充分身体を沈め頭もこの湯で洗いました。
私の皮膚にも移動しているであろうヒゼンダニや猫由来の菌を一網打尽にしつつ、猫の看病で疲れた身体の緊張を解きます。
猫もすんなり身体を洗わしてくれれば、どんなに楽かと思いつつ、猫の皮膚病2連鎖は終わりました。
ストロングホールドはまだ手許にあるので、疥癬にやられている野良猫を見つけたらお節介してやろうと思っているところです。