2021/04/04
前回は西式による色彩理論の人体の部位と衣服の関連性をまとめてみました。
今回は色彩理論に則った食事の色についてです。
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太陽光線の変化
太陽光線を色分けすると、紫、藍、青、緑、橙、赤の6つの原色があり、この原色は回転が速ければ白く見え、回転が遅い場合は灰色に見える。
また紫、藍、青を重ねるか、あるいは黄、橙、赤を重ねてこれを回転さすと黒色になり、白や灰色というのも結局は黒色であって、太陽光線は全体が白であり、同時に黒であり、さらにその中間色の灰色であると言えます。
日の出の光線 | 紫外線 |
午前6時~7時 | 紫 |
7時~8時 | 菫(すみれ) |
8時~9時 | 藍 |
9時~10時 | 青 |
10時~11時 | 空 |
11時~正午=碧(ふかみどり) | 碧(ふかみどり) |
正午~午後1時 | 緑 |
1時~2時 | 黄 |
2時~3時 | 橙 |
3時~4時 | 赤 |
4時~5時 | 緋 |
5時~6時 | 茜 |
日没の光線 | 赤外線 |
※上記は5月、6月の1日
青色と黄色・紫藍色と橙色・赤色と緑色のような補色の組み合わせ混合すると白色に変化することから、昼食に例えば赤色のもの(刺身なども赤色)を食べたとすると、前後に緑色か青色の野菜を食べると白色となって中和される。
また、光線を分解して見ると、畑の野菜を採るのもナスのような色の濃いものは朝がよく、青野菜は昼が適するわけであります。
そして重病人、または危篤者は、カーテンや色電球、あるいはカバー等で時間に合った色に分けるのも大切な療法となって、病室の窓か壁穴に色ガラスをはめ、太陽の光線を反射させる方法もあります。
色彩と食物
食事の場合でも昼食は緑色、夕食は桃色の反射をおこなうと効果があります。
光線分解から見ますと、畑の野菜を採るのもナスのような色の濃いものは朝がよく、青野菜は昼が適するということになります。
次に重病人、または危篤の病人の病室は、カーテンや色電球、あるいはカバー等で時間に合った色に分けるのも大切な療法であって、別の方法としては病室の窓か壁穴に色ガラスをはめ、太陽の光線を反射させる方法もあります。食事の場合でも昼食は緑色、夕食は桃色の反射をおこなうと効果があります。これを色帯浴と言います。
ともかく病気をして如何なるものも食べられない。生食もやれないという重体の病人には、昼食に青か緑色の(生野菜を細かく切ってすり鉢ですり潰して)擂餌をつくり(味醂や)黒砂糖で適当に味をつけて食わせる。
その時はまた緑か青の電灯をつけて反射させることもやる。すると今までぐったりとしていたのがずんずん元気を回復してくるものである。
東京には医者より駄目だと宣告ものがこの療法で治ったよい実例がある。ただし(色帯の)時間の間違いのないように十分注意しなければいけない。
顔色による簡単な診断
顔には体内に欠乏している色素がそのまま現れるといいます。
ですので補うべきは、
- 黒い顔をしている人は黒い食品を
- 白い顔の人は白い食品を
- 赤い顔の人は赤い食品を
- 黄色い顔の人は黄色の食品を
と自分の顔色と一緒のものを選んで食べ ると、病的の顔色は除かれ、健康食になるとされます。
これが一番カンタンで効果のある判断法になります。
内臓の諸器官は各色素によって働き、その色素が欠乏すると該当する器官に故障が生じる。
顔色や皮膚の色は不足している色素を表します。
諸器官と対応する色
白色 | 肺臓 |
黒色 | 腎臓、副腎 |
青色 | 胃腸 |
黄色 | 肝臓 |
緑色 | 脾臓 |
紫色 | 血管 |
橙色 | 胆のう |
赤色 | 心臓 |
例)肺は白であるから、肺結核患者に白胡麻や白胡麻油を与えると効能のあることが知られており、同時に肺臓に故障があれば皮膚は白色を呈す。
注)紫色は血管障害、赤色(桃色に紫色の混じったような赤色)は心臓の悪い人の色合いとなり、西医学の学説からいえば、血管の一部が心臓です。
まとめ、要点
生命エネルギーは、大部分太陽光線によって与えられるが、太陽光線は、次の三部から成っている。
紫外部 | 早朝 | 主として化学的作用を起こす |
可視部 | 昼間の時間帯 | 上下の中間 |
赤外部 | 日没 | 主として熱学的作用を呈する |
即ち主として化学的作用を起こす紫外部、主として熱学的作用を呈する赤外 部、及びその中間に普通のスペクトルによって捕らえられる可視部を含んでいる。
生物はこれらの光線の直接、間接の照射、並びにこれらの光線を吸収蓄積せる食物の摂取によってその活動エネルギーを獲得するものである。
従って日光は、人間の健康上にも重大関係を持っているわけで、光線及び色彩の応用については、次のような原則に従うべきとなる。
- 一日中の時刻に応じて、最も旺盛に働く分光色を、カーテン、電灯のカバー、衣服、食物などに応用すること。
- 季節によるスペクトルの移動を考慮にいれること。
- 生れ月により、弱点の生じやすい身体部位を知り、それに応ずる諸対策(光線及び色彩の応用を含む)を講ずること。
- 原則上、本人の皮膚の色は、その人の必要色素を示す故、環境の色調及び食物をこれに応ぜしむること。
- 白および黒は、それぞれ全反射及び全吸収スペクトルなるを以て、原則上、いかなる 時刻、いかなる人にも適用し得。
- 紫外線は、殺菌性効果を有する故、なるべく早起きの習慣を養うこと。
※「西式保健治病實習寶典」より