2021/04/04
西式健康法は治病、健康維持に非常に定評がありますが、継続することによって精神性の豊かさが得られるという特徴もあります。
身体を酸とアルカリの拮抗した中庸の状態に導く背腹運動は、西式強健術として世に出、身体強健の術とともに運命改善法としても人々に愛されてきた運動で、西式のメインの運動法になります。
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もくじ
背腹運動
昔は西式強健術といわれたこの運動に、金魚、毛管、合掌合蹠の3つの運動が加わり完成となりましたが、背腹運動+その他の位置付けが正しい見識でしょう。
背腹運動は他の3つの運動法に比べて、精神に作用する効果が高いものです。
背腹運動の逸話
打撲によって全聾となられたのが一日に何千かやって二十日ほどで全治しました。これから考えても左右運動は脳自身の健康法であるといえます。
※背腹運動の左右揺振は脳髄血管に収縮性を与え、その膨張披裂を防止し、腹部の運動は腸内容の進行を整えて便の快通を保証する。
蓄膿症は背腹運動を六千回(約二時 間)行うと治る。休みながらやってもよい。
※不良の神経が良成となり、不能の肉体が能動となり、不善の精神が善良となる。
背腹運動と温冷浴をやっていたら障害線が弱まり、何年分かの 生命線も伸びた。
※手相に効果が現れる。
これは私が、和漢洋の健康法三百六十二種を一々自ら実地に研究して、その精髄を採って一丸としたものですから、充分に信用して、実行して頂きたいと思ひます。これを怠らず実行すれば、如何なる慢性の婦人病も必ず根本から治癒させることができます。
〜実はもともと、療病のためにではなく、健康増進のために創案したものですから、健康な方も毎日実行して頂きたいと思ひます。※西勝造自身の言葉。
その他、ここでは割愛するが神秘体験の報告が非常に多く、背腹運動の奨励により透視能力やアイディアが画像として浮かぶといった例は多数聞いた。
図説、背腹運動
予備運動
- 両肩を同時に10回上下させる。
- 頭を右に10回傾ける。
- 頭を左に10回傾ける。
- 頭を前に10回傾ける。
- 顎を引いた状態で頭を後ろに10回傾ける。
- すばやく頭を右に10回回す。
- すばやく頭を左に10回回す。
- 両腕を水平に伸ばし、頭を右・左にゆっくり一回ずつ回す。
- 両腕を垂直に伸ばし、頭を右・左にゆっくり一回ずつ回す。
- 親指を深く包み込むように握り、両腕を直角に曲げる。
- 10の状態で上腕を水平のまま後ろに引くと同時に、顎を上に突き上げる。
※1〜11を一分間でこなす。 難しく聞こえるかもしれないが、難易度は高くない。
本運動
- 背筋を真直ぐに伸ばした状態で、メトロノームのように左右に振子運動をする。手は、小指側を下にして膝に軽くのせる。
- 身体が左右に傾いたときにおなかを押し出し、真ん中にきたときに引っ込める。
回数
1往復を1回として1分間に50〜55回、10分間で500回が標準です。
背腹運動の参考動画
図説だけでは分かりにくいので、参考動画を2つ選びました。
その1
※開始10秒後より背腹運動です。
その2
※その1より、より細かい説明がされております。
背腹運動の主な効果
- 背骨の矯正
- 交感神経と副交感神経のバランスを整える
- 脊椎の矯正、自律神経を整える、便通を良くする
健康になることの延長こそ運命改善
背腹運動を朝夕、10分づつ行うことで、運命は必ず好転するといわれています。 どうしてその様なことが起こり得るのでしょうか?
それは西式健康法が空を中を無を捉えた体系であるからであり、その中の主役が背腹運動に他なりません。
背骨を左右に動かし、肚を前後に動かす。 上下、左右、前後に動かし、脳神経系と自律神経の両方のチューニングを同時にこなしてしまう、その真中は動いていながら、不動の境地を確立していくことでしょう。
身体が充分に健康になったその余剰が、精神的に働き始めると思います。
背と腹を共に動かし、水飲みて、良くなると思う人は健やか
※西勝造の背腹運動を表した詩。
背腹運動の注意点と考察
- 予備運動は大切です
- 基本は朝夕の10分づつだが、時間が取れなくても少しづつ続けるべき
- もし、この運動によって腰痛を覚えてしまったら、、、両膝の感覚を工夫する、椅子に座ってやる、振れ幅を狭く或いは大きく等、各自調節することで回避可能
- 瞑想の好きな人に、、時間が無い場合、背腹運動は偉大な代替手段となる
- 背腹運動中は非常に暗示にかかりやすい、よってなるべく幸せな状態を思い浮かべる
- 或いは、良くなる、能くなる、善くなると念じながら行うと間違いがない
- 治病目的で始めても、違う価値を見出すであろう
ヨーガでも太極拳でも西式健康法でも、優れた健康法は宿命すら変えてしまう力があるようです。
私に出来るのはそれを疑わず実行するのみ。