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白隠禅師 延命十句観音経

time 2019/08/12

白隠禅師 延命十句観音経

白隠禅師は五百年に一人しか生まれ出ないと言われるほどの傑僧で、江戸時代中期の人。
臨済宗中興の祖と呼ばれ、神経病と結核治療の精神的治療法のパイオニアです。

おふじさん 霞の小袖 ぬがしやんせ
雪の肌へか 見度うござんす

とうたった白隠禅師であり、

日本に 過ぎたるものが 二つある
駿河の富士に 原の白隠

とうたわれた禅師です。
一つの奇跡的なお経を残しました。

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延命十句観音経霊験記

白隠の著作の中で最も有名なのは、夜船閑話(やせんかんな)、双璧をなすのが遠羅天釜(おらてがま)でしょうが、次いでひろく読まれたのが延命十句観音経霊験記です。

前に二作は具体的な精神的治病法を紹介しておりますが、霊験記はそのまま延命十句観音経というお経の不思議さ、有り難さについての一冊です。

奇跡的な話ばかりで非常に面白く、現代でもこのお経に信仰を寄せている人がたくさんいます。

偽経、十句観音経

これは偽経のようです。
偽経とはいわゆるお釈迦様が説いた言葉ではなくて、いつ成立したのかもよく分からないお経で、いわば民間信仰であり、ただその効験だけ鋭く、お寺の外から拡まっていったもの。
普通、正式な僧侶は読みたがりません。

そこを承知で、白隠が奨励したお経。

伝説では、無罪の罪に問われている死刑囚に、観音菩薩が夢にあらわれて授けたというのが始まりで、

今や日本中宗派を問わず、愛されています。

とても短いお経

冠についた延命の二文字は白隠が十句経の霊験の中でも特に、健康回復と寿命が増すことに太鼓判を押して付けた名称です。


十句観音経というぐらいで、本当に十句で構成されており、誰でも直ぐに覚えてしまうでしょう。
口馴染みが良く、私もピンチの際は自然に口ずさんでしまいます。

延命十句観音経

観世音。南無仏。(かんぜおん。なむぶつ。)
与仏有因。与仏有縁。(よぶつういん。よぶつうえん。)
仏法僧縁。常楽我浄。(ぶっぽうそうえん。じょうらくがじょう。)
朝念観世音。暮念観世音。(ちょうねんかんぜおん。ぼねんかんぜおん)
念念従心起。念念不離心。 (ねんねんじゅうしんき。ねんねんふりしん)

その意味は、

観世音菩薩に帰依します。
我々は仏と因縁でつながっています。
三宝(仏、法、僧)の縁によって、「常楽我浄」を悟ります。
朝にも夕べにも観世音菩薩を念じます。
観世音菩薩を念じる想いは我々の心より起こり、また観世音菩薩を念じ続けて心を離れません。

※「常楽我浄」とは仏さまの涅槃の境涯、悟りの境地。

となり、意味もそんなに難しいものではないと思いますが、またそこに精通している必要すらありません。
ただ、無心にマントラの如く、このお経を繰り返し繰り返し、唱えること。
そこに大きな功徳があるとされます。

※尚、お経を読む時は、初回だけ延命十句観音経のタイトルも読み、2回目からは内容だけとなります。

白隠、かく残す

白衣観音この経は、支那、日本にて、奇妙なる霊験があり、やさしくて短いから、毎日二、三百ぺんも読誦するがよい。

重病、不慮の災難にあったものにこの経を与えてみよ。
真実にさえ唱えれば、必ず驚くばかりの霊験があらわれるだろう。

第一にこの経を読誦する者は、至極無病にて長生きするものである。

場所を選ばず、時を嫌わず、歩いていても、床の中でも常に読める。
読む時は、ただ読むが良い。 読むだけに成り切れば、必ずありがたい霊験があらわれてくるだろう。



延命十句観音経の功徳

  • 中国東魏、孫敬徳この経により死を免れること(死刑中止)
  • 中国衡陽の夫婦、常に子を無きこと悲しみ、この経を読み、三児に恵まれる。
    それを見ていた国司、願を起こし、この経を読み込めば一人の男子を得る。
    両出産時、母親の身体に白衣重胞あり、子孫長久す。
    ※観音の印が付くとのことです。
  • 駿河のお蝶、この経により蘇生し地獄を語ること
  • 美濃の盲童、この経の功徳により目明くこと

他にも数え切れないほどあり、現代でも枚挙にいとまがない程。

若い頃すごく落込んでいた時期に、延命十句観音経という経を知った。

その十句経を探求していくうちに、不思議と願いが叶うようになった。

色々な霊験を体験していくうちに、南無観世音がわかるようになった。

南無観世音がわかるようになって、初めて神社の鏡の意味がわかった。

神社の鏡を理解するようになって、その鏡が自分の本体だとわかった。

鏡が自分の本体だと知ってからは、悩みが色々解決するようになった。

※吹く風、未来の記憶を体験しています様より。

「ああ、仕事が見つからん」
七年前、勤めていた会社を辞めてから、ぼくはけっこう長い時間個人で、
いろいろなことをやっていたのだが、それがにっちもさっちもいかなくなり、
しかたなく就職を探している頃のことだ。

すでに五十才を超えていたために、そうそう仕事は見つからない。
資格を活かそうと、その方面の仕事を探ってみたが、雇ってもらえない。
体力があるほうなので、力を使った仕事の面接も受けてみたが、年齢を理由に断られる。

それからのことを考えると気になって夜も眠れない。そういうことが何日か続いた。
ある日、ぼくはとにかく眠ろうと必死に、かの十句観音経を唱えていた。
一時間くらい唱えた頃だったか、ようやくぼくは眠りに着くことが出来た。

翌朝、コンビニで仕入れてきた求人誌を手に取り、パッと広げたページの記事を見て、
ぼくは思わず笑ってしまった。そこにはぼくの愛車と同じ車のイラストが描いてあり、
その前にぼくと同じ柄のネクタイを締めた男の画が描いてあったのだ。

そこに載っていた仕事は、ぼくの専門分野で、一度はやってみたいと思っていた職種だった。
「これだ」と思ったぼくは、さっそく先方に電話した。数日後、面接を受けてその場で
就職は決まった。それも好条件で。
ぼくにとっては久しぶりの霊験だった。

※吹く風、未来の記憶を体験しています様より。

延命十句観音経、たった四十二文字の尊さ。 一人の無実の死刑囚を救い、天下に広まり今に至る、千百年その霊験極まりなしとされます。

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アヒンサーと読んでください。ヨーガの専門用語で非暴力を意味します。暴力や無益な殺生を止めましょうという話を展開してまいります。 ベジタリアンのお役立ち情報や、旅行記なども合わせて紹介していきます。