2021/04/04
インド国外では最大のヒンドゥー教の聖地、バトゥ洞窟に行って参りました。規模の割にはクアラルンプール市内から非常に近く、行きやすい場所です。ヒンドゥー教に興味のある方はもちろん、宗教に興味の無い方にも遠足代わり、美術館代わりにおすすめです。
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Grabの衝撃(行き方)
バトゥ洞窟へはKLセントラル駅から電車を使っても所要時間30分ほどで行けますが、クアラルンプール市内の移動はもはやGrabの一択しか考えられない程、便利です。GrabとはUber同様のアプリによる配車サービスですが、そのUberが東南アジアにおいてGrabに買収され、カンボジア、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムでの事業は全てGrabに置き換わりました。普通にタクシーを拾うのとGrabで手配するのと何が違うのでしょうか。以下利点になります。
- どこからでも手配可能
- 最も近くにいるドライバーにマッチし、料金もナンバーも提示される
- タクシーと比べると格安
- ぼったくり無し!
- 気さくなドライバーが多い
スマホにアプリだけダウンロードして、行き先を提示するだけです。可動しているドライバーの数が多いので、早ければ2〜3分で現れます。料金なのですが、クアラルンプールの空港からホテルまでは普通のタクシーで¥3,000-弱かかりました。空港の窓口手配です。帰りはホテルから空港のターミナルまでGrabで配車すると、¥2,000-弱ほどの料金です。もちろん高速代も込みでした。町中での使用ですと、例えば中華街やリトル・インディアからKLCCぐらいまでの距離は、だいたい5キロ位になると思いますが、Grabだと¥300-ぐらいの感覚です。今回は、このGrabでバトゥ洞窟に向かいましたが、電車賃二人分より安かったはずです。
基本どの国でも東南アジア圏内では同じ様な条件になると思いますので、御興味ある方はぜひどうぞ。
バトゥ洞窟到着
KLCCからGrabを利用して、たったの30分で着きました。黄金のムルガン神(スカンダ)がお出迎え、イヤ、洞窟を護っておられます。
この神様は、シヴァ神とパールヴァティの息子さんで、有名な象頭のガネーシャの弟さんにあたります。軍神インドラに替わって新たな神軍の最高指揮官(wikiより)になった程の戦闘に長けた神様です。仏教では韋駄天として崇められており、やはり寺院の守り神や護法神として祀られております。そしてまたヨーガではシッディ(超能力、超自然力)を司る神様でもあり、熱心なヨーガ行者に人智を超えた力を付与する存在として、あらゆる層の信仰者から崇拝されています。なんといっても、インド神話屈指の男前ですからね!さて、このスカンダ様は高さ約43mだそうでものすごい存在感がありました。
心臓破りの階段
偉大な軍神の許可を得て、神秘の洞窟に至るには、まず272段からなる極彩色の階段を登らねばなりません。そこそこ急な階段ですから、慎重に登ります。
間違っても脚をを滑らせてノンストップで転がるようなことの無い様に、慎重に手すりのあるところを確保した方が良さそうです。
ただ近年、塗り直したこの階段が派手すぎるとのことで、政府まで巻き込んだ騒動になったそうです。確かに派手ではありますが、直ぐにこなれてくるでしょう。あまり階段に目を取られないよう注意してください。
しきたりで女性は入り口でスカートを渡されるので、素直に従いましょう。
入り口を経て
この入口の左手で女性はスカートを渡されますので、腰に巻いて下さい。ここからじゃちょっと上が視えないほどですが、いい運動になります。
階段の中腹から振り返るとこんな景色です。
みんな、踊り場で一休みしながら、上をめざします。奥に観えるビル群はクアラルンプール市内でしょうか。
帰りは渋滞するとつまらないという情報を往きのドライバーさんから、得ていましたので、16:30pmまでにはここを去る予定です。17:00pmでは遅いそうで、車での通勤が多いようですね。
階段には、またたくさんの猿たちがいます。人間たちがヒィヒィ言いながら登る道も猿にしてみれば、ワケないみたいですね。東南アジアの各国の聖地を廻ってきましたが、ここほど穏やかでフレンドリーな猿たちは見たことがありませんでした。階段で不意に出くわしても、全然怖くないですし、食べ物を奪おうと襲って来る様子もありません。もちろん、バナナやピーナッツなどを与えれば喜んで食べるので、かわいいです。接近してカメラを向けてもイタズラされるようなことはなさそうですし。ただ、バナナの木を担いだ神官たちが上から降りてきたのですが、猿は当然バナナが貰えると勘違いしてしまい、近づいたところを打たれていました。これはちょっと如何なものかと。哀れおサルさんたち、、、。
神と人と動物の融合が見たかったのに、真ん中の人が高飛車ではいけません。 直ぐそこにハヌマーンという猿の神様が居るのに、かたじけない気持ちの一つもなかったのでしょうか、、。
洞窟の入り口
猿を見たり、景色を眺めたりしながら、ようやっと洞窟の入り口になります。
5分ぐらいは登っていたでしょうか。
神秘的です。
まだ見ぬヒマラヤはこんなかんじなのかも知れません。。
長くなってしまいましたので、記事を分けます。