2021/04/04
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もくじ
植物は動けない
雨の日も風の日も、一年を通じて植物はその場でジッとしております。
暑いからといって、日陰に行こうなんて話にはなりません。 しかし、植物はその陽射しや寒さから身を護ることができます。
ファイトケミカルによって、過酷な状況下にありながら内側から自分を守り抜いているのです。
ファイトケミカルとは
ファイトケミカルまたはフィトケミカル(英: phytochemical)は、植物中に存在する化合物であるとされる。
直訳すると「植物性化学物質」であり、化学的には毒物を含む植物中のすべての化学物質を指す。
一般的には「身体機能維持には必要とされず、健康に影響を与えるかもしれない植物由来の化合物」を意味する用語として使用されている。植物栄養素(しょくぶつえいようそ、英: phytonutrient)とも呼ばれる。
※wikiより。
かんたんに言うと植物が作り上げる抗酸化物質です。
トマトが夏に赤くなったり、柿が冬に甘くなったりするのは、自然界のストレスへの抵抗、植物の精神力です。
そのファイトケミカルはほぼ植物の中にだけ存在しています。
植物と人の体内
さて、人はもちろん植物と違いますから、光合成をしません。 このことが人は抗酸化物質(ファイトケミカル)を製造できない理由となっておりますが、二次的にそれを活用することが出来ます。
わたしたちはそれを食物として口から摂取することで、
とても幸運なことに植物そのものが自己の中でファイトケミカルを扱うのと同じ方法でそれを働かせることができるのです。 まさに我々は大自然に生かされているかっこう。
ファイトケミカルは、動植物の垣根を超え、見事な調和をもたらしてくれます。
主なファイトケミカル
種類 | 含有食品 | |
---|---|---|
ポリフェノール(フラボノイド系) | アントシアニン類 | ブルーベリー、ブドウ |
イソフラボン類 | 大豆 | |
フラボン類 | セロリ、パセリ、ピーマン | |
フラバノール(カテキン)類 | 緑茶、果実類、カカオ | |
フラボノール類 | ブロッコリー、タマネギ | |
フラバノン類 | 柑橘類の果皮 | |
カロテノイド | α-カロテン | ニンジン、カボチャ |
β-カロテン | ニンジン、カボチャ、トマト | |
β-クリプトキサンチン | ミカン、ホウレンソウ | |
リコピン | トマト、スイカ | |
ルテイン | ホウレンソウ、ブロッコリー | |
ゼアキサンチン | カボチャ、トウモロコシ、モモ | |
含硫化合物 | イソチオシアネート系 | ダイコン、ワサビ |
システインスルホキシド系 | タマネギ、キャベツ |
ズラッと並べてみましたが、難しく考えず植物にはそれぞれ生きた精神力が宿っていることを認識すれば良いでしょうか。
旬のものを食べていれば、タイムリーに必要なファイトケミカルを間違えることなど有り得ません。
ファイトケミカル、人体内での役割
抗酸化作用
抗酸化とは、種々の病気の根本になりえる活性酸素を中和する力。
私たちの体をさびさせない作用で、劣化、老化を喰い止めるゆえ、抗酸化作用の高い成分は美容の味方。
免疫増強作用
ファイトケミカルには、免疫細胞の数を増し、働きを活性化する、免疫細胞を活性酸素から守る、がん細胞を攻撃する免疫細胞を活性化する作用があります。
また、それ自体が、免疫力となり得る為、ビタミンCなど積極的に摂ると身体は強く、疲れず、肌も白くなる。
ガン抑制作用
ファイトケミカルには、抗プロモーター物質と呼ばれる発ガン性物質に対抗する力があります。
上記2つと同じことだが、がんに対抗するという面でも強力な存在。
サプリメントより丸ごと
それをどう摂るかですが、巷にはポリフェノールからリコピンからアントシアニンから、一つの成分を抽出し固めたサプリメントが溢れています。
これらは効くのでしょうか? 仮に視力を上げたいとした場合、アントシアニンが豊富に含まれているサプリを摂れば、部分的には効果がありそうです。
しかし、上にあげたように、一口にファイトケミカルといっても実にたくさんの種類があり、その働きも千差万別ですから、サプリのような局所的な摂り方をするのではなく、色とりどりの野菜、果物をそのまま食べるほうがずっと活力になります。
また、ファイトケミカルは皮や種に多いのです。
ちょうど、お米の栄養価は精白することによってガクッと失われるように、植物の皮は常に外界に晒されている。人間は寒ければ服を着て、暑ければ脱ぎますが、植物はそれを内側からコントロールし彩り豊かに表皮を染め上げます。
ですので、季節の旬ものを丸ごと食べることが、夏にバテずに冬に風邪を遠ざける一番の方法。
種すらも跡形もなく粉砕し丸ごと飲むスムージーはいちばん効率が良いです。
※最高のマシン。野菜、果物を丸ごとどんな大きな種までも確実に粉砕する。スープ作りにも最適。
健康を勝ち得るには個々の栄養を集めるのではなくて、ホールフード(丸ごと)であることが大きな秘訣となっています。
抗酸化物質のバイオマーカー
バイオマーカーとは、血液や尿、組織などから調べたデータで、病気の変化や治療に対する反応をみる指標ですが、「チャイナ・プロジェクト」によると血中のビタミンC、ビタミンE、カロテノイドなどのレベルの測定でビタミンCの提供した数値ほど印象的だったものはないといいます。
ビタミンC
ビタミンCの血中濃度が低いことは、食道ガン、白血病、鼻咽喉ガン、乳ガン、胃ガン、肝臓ガン、直腸ガン、結腸ガン、肺ガンなどのリスクが高いことと深く関係し、また果物(ビタミンCを多く含む)を多く摂取することはガンの発生と反比例の関係にあり、
逆に果物の消費量の少ない地域ではガンの罹患率が5〜8倍にも高くなっていたという。
さらに、ビタミンCがガンに対して分かった作用と同じものが、冠状動脈性心臓病や高血圧に脳卒中、脳梗塞にも認められたとのこと。
病気を治そう、健康を維持しようと思えば、旬の果物と野菜を丸ごと食べることに匹敵する錠剤などありません。
そして、自分のいる土地で採れたものこそ、四季徒然自然から受けた同じストレスの反対のカタチなのですから、
地産地消にて、その抗酸化作用を頂けば、強く健やかな身体が出来上がるでしょう。
※ビタミンCも立派なファイトケミカルです。
第七の栄養素
ファイトケミカルは第七の栄養素です。
三大栄養素 | たんぱく質・糖質・脂質 |
五大栄養素 | ビタミン・ミネラル |
六大栄養素 | 食物繊維 |
七大栄養素 | 抗酸化物質(ファイトケミカル) |
還元性があります。