2021/04/04
もともと眠りが浅い上に、日がな一日緑茶を飲んでいたいというほどのお茶好きです。出来れば緑茶を減らさずにぐっすり眠りたいという、弱い精神の上に構築してきた睡眠障害に何故か効く、手軽な食べ物3選です。
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りんご
わたしはよく煮立たせた豆乳にオートミールを入れて食べます。その際、ちょっとした甘味があると非常に美味しくなりますから、蜂蜜、黒砂糖や干し葡萄、フルーツ各種といろいろ組み合わせがあります。そんなことをしているうちに、りんごを使った日はよく眠れることが多いことに気が付きました。そこで、オーツではなくてりんごジュースで様子を観て、日記を付けたところ、りんごジュースを飲んだ日は入眠が早いことが分かりました。
調べると、りんごの皮にはリラックス効果があって、不眠症の人が枕元に置くのは、ポピュラーのようです。が、私がそれを試しても効き目はありませんでした。睡眠障害までいってしまっている人はそのような間接的な方法より、ジュースなど完全に吸収しやすい形にして、身体の中から効かすのが吉です。素晴らしい寝付きが得られます。
しかし、いちいちジュースを搾るのは手間なのと、りんごはそこそこ高価でもある為、リンゴ酢を使う手はオススメです。お酢ですから、薄めて飲んでもいいですし、ドレッシングなどを作るさいに混ぜても美味しく手軽に摂れ、継続に楽です。
お蕎麦を食べるとすごい眠気に誘われます…。
これはYahoo知恵袋に投稿されたトピックですが、私にも同じ経験がありました。そこで意図的に昼食ないし夕食にそばを食べて様子を観たところ、明らかにそばを食べた日は睡眠の質が良いことが分かってきました。
お昼にお蕎麦を食べます。
すると1時間後~すっごい眠気に誘われます。仕事中なので寝てはダメと思っていてもたまらず席を離れ、トイレで寝なければすまないほどの眠気です。
※知恵袋より
食後眠くて仕方なくなるんですよ。
だからそばツアーなんかで遠乗りするときは注意が必要なんです。※某ブログより
一般的に蕎麦は眠くなりにくい食べ物とされています。しかし、それは蕎麦が軽い食べ物であるからでして、覚醒を促すような成分は何もありません。しかし、実際には食後に急激に眠くなることがしばしばある。蕎麦の性質を考えると血糖値の変化による眠気というのも考えにくいワケです。
トリプトファンとビタミンB1
そこで蕎麦特有の成分であるルチンに催眠効果があるか調べてみると、どうやら見当はずれのようで、ルチンは高血圧の予防や改善とコラーゲンの生成に関わっているようなので美容効果はありそうです。
さらに、調べるとトリプトファンとビタミンB1が力を発揮しているように思えました。
トリプトファンは脳内で合成される、しあわせホルモンと呼ばれるセロトニンの原料です。またビタミンB1にはイライラを鎮め、脳神経系の働きを整える作用がありますので、この2つの組み合わせが強烈な眠気を誘っていると仮定しています。
しかし毎日、蕎麦を食べるのも不便ですから、そば粉を常備し蕎麦湯もしくは蕎麦がきとして補給しています。
じゃがいも
最後はじゃがいも。えっ、じゃがいも、、、って侮ってはいけません。
これが強力なんです。ちゃんと毎晩じゃがいもを食べて検証した実体験として言いますが、本当に入眠が早い。。
私はいちおう睡眠障害者ですが、夕食後に本を読んでいたり、スマホをいじっていたりしつつ、ソファで眠りに落ちてしまったことが何度かありました。夜中に目を覚ました際、もう朝がきたのかと思うほどぐっすり眠った感覚があり、じゃがいもやるなぁ〜っと感心してしまうことがあります。
レジスタントスターチ
じゃがいもにはレジスタントスターチという成分が豊富で、聞き慣れないかと思いますが、
resistant=消化されない&starch=デンプンという二語のとおり、胃で消化されにくい性質を持ったデンプンになります。たの為、難消化性デンプンとも呼ばれています。
では、消化されずに腸に下ったデンプンはどうなるかというと、腸内の善玉菌たちのエサとなり、ちゃんと分解されるんです。もうここからは神秘的ですらありますが、その際に腸内細菌群は短鎖脂肪酸という栄養素を作り出し、人体は腸壁から直にそれを吸収し活用できます。主には免疫系に強力に働きかけがあり、改善された免疫系は更に睡眠を制御するというメカニズムで結果として安眠に繋がるわけですが、じゃがいもによる安眠効果は脳を睡眠に導くというよりかは、その脳の調子を司る腸からのアプローチになりますので、目的は睡眠障害の改善でも、腸から調子を整えると身体全体に好影響が及びますので、同じ安眠対策でも意識の次元が高いかもしれません。
短鎖脂肪酸
これは西式健康法の甲田光雄医師が、しばしば口にしていたことですが、玄米を生で食べることでも短鎖脂肪酸が得られます。生米の分子構造はβ-デンプンで、水と熱により炊飯しα-デンプン化しなければ、人体には吸収されないとされます。ですが、実際はレジスタントスターチで胃で消化されずに腸内で発酵というプロセスにより短鎖脂肪酸として腸内から吸収され、その種類はザッと下記のようなかんじで、
- 酢酸
- 酪酸
- プロピオン酸
- 吉草酸
- etc
などを総称して短鎖脂肪酸です。また、それらには
- 悪玉菌を抑え善玉菌を養う力
- ウィルスや病原菌から身体を守る腸管バリア機能
- 発がん予防、大腸がんを治す
- 宿便を出す
- 免疫機能の向上
- etc
などかなりのメリットがあり、胃で吸収されない分、血糖値の心配もないという優れた栄養摂取法といえます。
まとめ
紹介させて頂いた、りんご、蕎麦、じゃがいもは朝昼晩のどこに睡眠対策を持ってくるかの順番で並べてみました。
紹介させて頂いた、りんご、蕎麦、じゃがいもは朝昼晩のどこに睡眠対策を持ってくるかの順番で並べてみました。また、あえて生で玄米を食べてみようという人はじゃがいもを食べなくとも、それ以上の効果が得られると思います。
全てに共通しているのはプラントベースのホールフードであることです。植物食かつ全体を食べることにより、睡眠障害のような辛い症状もピンポイントではなくて、全体を底上げすることで緩和されるので、なるべく未精製のピュアなものを食べることがポイントになるかと思います。