スイマグ、海水からできた副作用のない腸のお掃除薬。陰嚢湿疹にも

薬を用いない西式等の健康法から唯一の例外として扱われるスイマグ。

用法によって多面的な性格もあり、副作用はなしとされています。

腸の清い者は長生きする

メチニコフ（フランスに帰化したロシアの生物学者）は、老衰の原因は大腸のおびただしい細菌類が、常時分解作用を営んで、

有害な化学物質を形成し、それが吸収され全身に症状となることとしました。

実際、大便ほど汚いものはなく、それが体内に貯まれば身体はどこからか排出しようとして、肺から出る時は喘息となり、皮膚から出る時は湿疹となるようです。

長生を得んと欲せば、常に腸中清くすべし。

不死を得んと欲せば、腸中滓なかるべし。

抱朴子

スイマグとは何か

株式会社三保製薬研究所が販売する商品で西勝造氏が指示した通りに製造しているようです。

水酸化マグネシウムを主成分とし、周囲に水が含まれる性質を利用して腸内において水分の吸収を抑え、便をゆるくするもの。

通常、下剤とは神経に作用させるものが多く、強烈な痛みや苦しみに近い便意が感じられるが、スイマグには副作用も習慣性もありません。

日本ではスイマグの名前で通っておりますが、同等品にミルマグというのがあります。

これは欧米では各社がミルク・オブ・マグネシアといく名称で製造され、どこの薬局でも売っているものですが、日本でも手に入るものです。

特に拘りがない限りミルマグでも良いでしょう。

浣腸は肛門から水分を注入するものですが、スイマグは口から大腸内に水分が溜まるようにするものです。
安全性の高い成分（水酸化マグネシウム）しか配合されておりません。

陰嚢湿疹

このブログに来てくれる中で、とても多いのが陰嚢湿疹で悩まされている人達。　そちらのページにも追記しておきますが、陰嚢湿疹の原因は特定されておりません。

しかし、腸内環境を改善したところ、痒みが緩和されたり完治された報告が多々あります。

推測ですが、やはり前述の通り、大便ほど汚いものは人体内になく、その大便が腸内のヒダにこびりついたり、憩室（腸のポケット）に溜まった宿便が万病の原因となっておりそれがいつも少しづつ人体に悪影響を与える。

この憩室の中の便はなかなか取れず、更にふくらんで薄くなった腸壁から吸収されて、血液に入り込むようです。

そうなると、多くの場合皮膚のどこからか排出がありますが、それがアトピーや陰嚢湿疹である可能性は低くありません。

また、スイマグは皮膚に少量を塗ることもでき、陰嚢湿疹のようなデリケートゾーンの悩みは皮膚は弱いが痒みは強いというタチの悪いものですが、なじみがよく荒れた肌をよく守ってもくれます。

生まれたての赤ちゃんにも使えるスイマグ

西式の出産法ですが、生まれたばかりの赤ちゃんにミルク与えず、いきなり二日間断食させてしまいます。　その際にミルクではなくミルマグかスイマグ10ccを1合の水に入れて哺乳瓶で与えること2日。　その間、それ以外のものを一切与えないと、赤ちゃんからカニババ（胎便）がどっさり出るようです。

こうなると、その赤ちゃんはアトピー性皮膚炎や喘息には生涯無縁になるといいます。　またカニババを出した赤ちゃんは夜泣きをせず、非常に穏やかな性格になる。

そういうことから、まずカニババを出して上げることは子供の運命を変えることにもなるのです。

カニババとは

赤ちゃんが母親の体内にいる間、羊水を飲み続けますが、いわばその水垢のことです。　また最初にスイマグだけを与えることによってカニババとともに腸の粘膜が剥がれ入れ換わりますから非常にアレルギーに対して強い状態に仕上がるわけです。

スイマグは断食の効果を加速させる

定期的に断食をして身体の大掃除することほど、病気や不調を根本的に治す方法はないでしょう。　しかし、やはり断食ですから長期間はなかなか難しいもの。出来れば早く宿便を出して切り上げたい。

そこで、スイマグを取り入れながらの断食あるいは少食では、体内から要らないものを一掃させる効果が二乗され結果を見るのが早く、非常におすすめです。

この宿便ですが、通常の生活ではなかなか出せるものではありません。

昔、慶応大学の川上教授という方の実験によると、ウサギの腸に閉塞を起こす仕掛けを施すとそのウサギはもちろん死んでしまうのですが、

右側の腸が閉塞すれば右側の脳に、左側の腸が閉塞すれば左側の脳に出血が診られることが確認されました。

さらには真ん中の横行結腸に便が溜まった場合、きっちり大脳半球を連結する血管が膨張し精神異常となることまで分かりました。

先程の赤ちゃんはカニババを出すことによって、性格が穏やかに育つといいましたが、大人でもキレやすい人、非常に狭量な者は食べ過ぎによる大腸の詰まりが

有るはずで、そういう人ほどやはり脳梗塞にもなり勝ちですから注意が必要です。

スイマグを使った楽な宿便排出法

スイマグを効率的につかえば、断食の効果を断食せずに狙うこともできます。

この方法では便通を大いに促し、少し下痢気味くらいの調子で攻めていきます。

縦軸0〜30がスイマグの量で単位はcc。

続いて横軸は日数、毎日起床時と就寝前にスイマグを飲み、毎日一回につき5ccづつ増やしていきます。スイマグを飲む際の水の量は最初から最後まで100cc一律のこと。

肝心なのは6日目に達したところで、朝晩30ccの摂取（計60cc）を5日間続けなくてはなりません。

つまり初日〜五日目までの5日間を経たら6日目で5日間とどまり、それからまた1日づつ下って行きグラフの11日目で終了ですが、6で5日間とどまるので、正味20日間。

これを一回とし、一山登り下ったところで5日休む。　そしてまた、1〜11の流れでスイマグを服用していきます。

これを4〜6ヶ月続けることによって、宿便はすっかり排除され腸は健康的な状態に戻りますが、その後も1週間に1回、20〜30ccほどのスイマグを飲み便を滞留させないようにします。

スイマグは妊娠中でも服用でき副作用がなく、傷口に塗れば傷薬となり、更に少量の服用では下痢をも治す、習慣性のない下剤です。

普段の用法

スイマグを便秘防止として服用する分には、就寝前あるいは空腹時に5ccをコップ一杯の水で飲むだけで効果があり緩やかな便意が得られるでしょう。

また制酸薬としての一面があり、急性の胃潰瘍と十二指腸潰瘍に近い痛みのある場合でも、食前または食間に4〜5ccほど飲みます。　これで患部がカバーされ痛みが和らぐでしょう。